2012年1月30日

アプリケーション統合とデータ統合は別物なのか?

多くの組織は、組織が使用する多くのビジネス・アプリケーションを統合することの重要性を理解している。同様に、散在する多くのデータベースを関連させ効率的に共有することの重要性も理解している。
しかし、多くの組織において、アプリケーション統合とデータ統合は、全く別の事項と認識されており、要求されるスキルも別であることから別のIT担当者が担当しているのが実態ではないだろうか。SEがアプリケーション統合を担当し、一方、データ・アーキテクトやデータベース管理者がデータ統合に対処する、というように。











技術的にも実務的にも、アプリケーション統合とデータ統合のシナジー効果を望みうる場合は多い。組織内の処理を効率化させるためには、アプリケーション統合を行う際にデータソースを扱うことが不可欠だからだ。したがって、実際には異なるグループが異なるツールと方法で取り組んでいるとすれば、両者を統合するには、組織的なポリシー変更が必要となる。

また、アプリケーションとデータストレージ間の統合に企業が取り組む場合も、多くは、取り組み(それは、上位プロジェクトの一部であったり、局所的である場合が多い)毎に、特定の統合ソリューションを開発している。従って、統合プロジェクトの度に、IT部門は一から取り組まなければならない。最近のガートナーの調査によると、統合ツールの標準を定めている企業は、全体の1/3にも満たない。

前に進むには、アプリケーション・データ統合を企業活動の重要事項とみなして、より包括的なアプローチをとる必要がある。つまり、全社的に、アプリケーション・データ統合の全てのプロジェクトを、ひとつのインフラ上、ひとつの規範の下で遂行できるようにすることだ。このアプローチの下では、統合プロジェクトの全ての要素は平明になり、統合をまとめて1チームに任せられるようになる。このチームの構成員には、複雑な統合の場合でも、特定のプログラム・コーディングや技術に関する知見を要求されない。

こうした本来的な統合に移行するのに不可欠なのは、企業の情報アークテクチャに関する明確な標準化だ。標準化された統合アプローチは(例えばSOAを思い出せばわかるように)、ハイレベルでの汎用的なプロセスによる開発を可能にする。これは、従来のローレベルからの積み上げ、また、個別対処的なアプローチとは対極をなす。標準化され首尾一貫した統合インフラにより、統合内容の可読性が高まり、その使いまわしが可能となり、また、特定の技術に依存しないものとなる。これは、開発効率の高さ、コスト削減、そして、ビジネスの俊敏性への寄与につながる。

ITソリューションベンダーは、ビジネスの俊敏性の重要さを徐々に認識して、アプリケーションないしデータ統合機能をアドオンしたスイート・パッケージを提案するようになっている。しかし、上記のような標準化アプローチを欠いたり、インフラレベルでアプリケーション・データの両統合を結合するには力不足である場合が多い。

jBOLTは、ビジネス・インテグレーションのインフラであり、コード記述なしに、かつ、特定言語に依存しないメタ表現による統合を可能にする。開発者は、統合詳細を簡単に見通し、アプリケーションであろうとデータベースであろうと同じ方法で同じユーザインタフェースで取り扱うことができるようになる。

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英文はここ


ガートナーの調査
"Application and Data Integration: Converging Disciplines or Not?", Gartner, 2011-10-18


情報アークテクチャ Information Architecture
情報をわかりやすく伝え、受け手が情報を探しやすくするための表現技術。Webサイト設計のほか、本文書のようにプログラミングおよび技術文書分野でも用いられる。

ビジネス・アジリティ Business Agility 
ビジネスの俊敏性。ビジネスにおいてアジャイルであること。ビジネス環境の変化に速やかにかつ低コストで対応する能力。
 

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